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2012.08.10 (Fri)

恐怖! わんぱく腕力男-NOTE

今日、電車に乗った。

改札口を通るとき、近隣の駅でホームから線路に落ちた人がいたとかで、確認作業のために運行が滞っているとのアナウンスが聞こえた。

そのため、ホームに降りてみると、けっこうな人が待ちぼうけをくっている状況だった。わたしは今日がまだ、過ごし良い気候で助かったと思った。


やがて、通常運行から十数分遅れで電車がやってきた。時刻は日暮れ、もともと乗客の多い時間帯に運行の乱れの影響でさらに人が増えたような状況だった。見るからに暑苦しそうな光景に、すこしゲンナリとする。

そんな車内に乗り込むも、当然座れるわけもなく、立ち隣り合う人々との微妙な距離感が煩わしいまま、次の駅までは十数分。


走行中、空間が密閉された時間が半分も過ぎた頃、男性が声を上げた。



More ......



わたしは最初、痴漢を見咎めた人が、注意しているのかと思った。それほどの緊迫感を持った語気だった。しかし、どうやらそうではなく、中年の男性が、横に立つもうひとりの男性に難癖をつけたようだった。

男性はお互いにサラリーマン風の出で立ちで、怒鳴りつけられた男性のほうは、中年男性よりも一回りほど若い印象だった。短いやりとりだけだったので、内容はいまいち判別できなかったが、どうやら若いほうの男性が中年男性に密着し下半身を押し付けてきた、と怒っているらしかった。

しかし、実際にふたりのあいだでなにが起こっっていたのかは判らない。車内は確かに混んではいたが、身動きが取れないほどにスシ詰めだったというわけではない。フツーに考えれば、相手に不快感を与えるほど接近する必要があるような状況ではなかった。

まあ、もしかしたら持っていたカバンかなにかが当たっていたのかもしれないが、とにかく、若いほうの男性が敢然と言い返していたところを見ると、中年男性から浴びせられたことばは、まったく見に覚えのないことだったに違いない。

とにかく、難癖をつけられた若いほうの男性も強いケンカ口調で言い返し、ことばの応酬が二、三回繰り返されたとき、ふたりは取っ組み合いになった。後々の激しさから察するに、先に手を出したのは中年男性のほうかもしれない。

口論が始まってから、掴み合ったままのふたりが勢い余って床を転がるまで、さほど時間はかからなかったのだが、この頃にはさすがに車中は緊迫感に包まれていた。周りからは男女問わず、静止を促す怒号が上がる。それでもまだ殴り合いが収まる様子はない。しかたなく、周りにいた他の男性がチカラづくで止めに入るも、それでも中年男性は相手に対する攻撃を止めなかった。周りからは「やりすぎだ!」の声が聞こえるほどだった。

相手の胸倉を掴んだ手を決して離そうとしない中年男性をなんとか引き剥がし、ふたりのあいだに周りの人が雪崩込んだことで、ようやく暴力の嵐は去った。わたしの側には若いほうの男性のすがたがあったが、殴りかかってこられたこと自体に納得がいっていないようで、ふたりのあいだに立つ中年女性になだめられていた。耳に入れていたはずのイヤホンを荒々しく床に叩きつける仕草が印象的だった。

しかし、それでもまだ、駅に到着するには時間があった。はっきりいって最悪な空気だった。


それから数分後、ようやく駅に停車した。当然、駅員さんが呼ばれていたが、車中でどちらかがゴネたのかなんなのか、なかなか発車することができず、野次馬が集まってくるばかりだった。そもそも遅れていた運行が、さらに乱れることになり、こりゃあ JR も大変だな、と思った。

やがて、当事者同士は駅員に導かれホームからすがたを消し、そうなるともう、何事もなかったかのように人々が流れていった。





駅構内や電車内での暴力行為防止に関するポスターを目にしたことはあるが、実際に間近で目撃したことはなかった。また、そんなことがあるとしても、深夜に酔っぱらい同士が小競り合いを起こすといった、「シラフの人間が多い時間帯」では無縁のことだろうと思っていた。

あの中年男性も、ひとこと怒鳴りつければ、相手も「すみません」と素直に距離を取ると考えたのかもしれない。思いがけず強い調子で対抗されたことにカチンときたのかもしれない。しかし、それにしても恐ろしい暴力だった。仮に周りが止めに入らなかったら、いのちを奪うことになったかもしれないと思えるほどの勢いだった。

あのふたりが駅員にどう証言したのかは知る由もないが、実際にあったのかどうかも判らないような理由で、つまり「自分の思い込み」だけで、あそこまで攻撃的になれるのも怖い。

そういえば、ふたりを静止しようとする声のなかに「大人なんだから(止めろ)!」というものがあったが、「内に秘める暴力性の発露」の前では、年齢や立場うんぬんということばはまったく意味がないのだな、と思った。

ああいうものを見ると、老若男女関係なく、突発的に湧き上がった「憤怒」や「憎悪」によって、他人さまを殺めることもあって当然だと思えてくる。


わたしなんて、暑すぎて怒る気力もないよwww



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