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2014.09.17 (Wed)

『 SOLAR POWER 』-mere impressions #007

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題名:SOLAR POWER
制作:SOLAR POWER
種別:Multiple-choice novel game

評価:★☆☆ 1.5



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SOLAR POWER



まず、良い意味でシーンの抜き・省きが潔く、テンポが良い。

また、終盤のルート決定における「推理」場面では (ちょっとしたヒントすら出し渋る制作者も多いなか) きちんと「失敗した読み手を導こう」という意志が感じられるフォローが用意されていて好印象だった。


世のなかには、見た目コドモ向けのようであっても、その実、内容豊かな、いわゆる「オトナの鑑賞にも耐え得る」作品というものがある。

この作品はそれとは逆、つまり「ある精神年齢 (または価値観) の人が、自分と同レベルの人間に向けて書いた」ようなものだといえる。

わたしには、ヒロインとの出逢いのシーンからずっと退屈で不自然なおはなしだったが、それはなぜなのかと考えてみた。

例えば、どこかで見聞きした (皆が好きそうな) フレーズを、ただ並び立てるだけのことを「パロディ」とは呼ばない。そんなもの、どこにも「芸」も「色」もない、ただのモノマネである。

そして、この物語世界の隅々まですべてが、そういった「どこからか拝借してきた要素」の寄せ集めだった。それらはきっと、決められた設定に沿って結末にたどり着くこと「だけ」を目指して用意されたものだろう。

どれだけ感情を演出しようとしても、そこに生身の人間の持つ感触はない。そのような様子と、物語の裏側に配されたトリックの (不必要なまでの) 複雑さも手伝って、まるで「感動させようとする装置」のようだと思った。(同類にのみ) 安易な望みを与える machine である。


芸術とは、「人間の精神を照射する光源」であると同時に「見る者自身の像を反射する鏡」のようなものだろうと思うが、この作品はそのどちらの機能も持ち合わせていないのだった。



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02:42  |  +ちらし のうら かんそうぶん  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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