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2014.07.13 (Sun)

君とニューロリンク-Free Novel Games

PS3 でも PS のソフトが動く (らしい) のだけれど、さすがに何年も前の黒ディスクを突っ込むのもなあ、と思いつつ、PS2 でまた PS のゲームを。

『Another Mind』は、合併前の「SQUARESOFT」製の ADV である。


まず、驚いたのが画面の解像度。思った以上にガビガビしている。

とはいっても、この作品の発売は 1998年。PS 全盛の時代からしてみれば、デジタルハイビジョンテレビなんて完全なオーバーテクノロジー、そんなものにつなぐことなんて想定されていなかったわけで、まあ、仕方がない。すぐ慣れるし。



交通事故に遭い昏睡状態にあった女子高生「葉山瞳」が目覚めたとき、彼女のあたまのなかには、別の人物の意識が宿っていた……というのがこの作品の出だしである。

プレイヤーは、この意識だけの男性 (記憶喪失) となって、いろいろな事件に巻き込まれる瞳を支えながら、自分の身になにが起きたのかを追求していくことになる。

プレイヤーは完全に瞳の意識の片隅を間借りしているだけの存在なので、外的世界に直接働きかけることはできない。そのため、瞳と意識上で「対話」することで彼女を導き、動いてもらう必要がある。

この「対話」、ノベルゲームでいうところの選択肢によって進められていくのだが、この選択肢部分がけっこう凝っていて、「述語」「活用語尾」「主語」「修飾語」の順に分節を組み合わせることで文章を作るのである。つまり、

「瞳は」「ロッカーに」「隠れるか?」

「僕は」「真理子を」「見ない」


といった風に、文節ごとに用意された候補から、その場面にあった内容を選び出し、プレイヤーの発言として決定するわけである。

そして、その発言に対して瞳がリアクションをして、さらに選択肢が出現する、といった繰り返しなのだが、この「対話」がすごく楽しい。特に瞳のリアクションは、こちらの発言に対してかなり細かく設定されているので、より物語への没入度が増すのである。

こういった「擬似コミュニケーション」というものは、ヴィデオゲーム特有の面白さだろう。小説や映画では、登場人物がこちらに話しかけてくるということは (ほぼ) ない。仮にノベルゲームが「ゲーム的な面白さ」まで内包しているとするならば、この「擬似コミュニケーション」の分野を発展させていくことだってできるはずである。



それにしても惜しいのは、この作品のヴィジュアル面である。この作品、登場人物も背景なども全編実写で構成されているのだが、さすがにそこは 90 年代、服装もヘアメイクも時代掛っていて、若干 (´・ω・`) である。

さらに、作中にポケベルが登場してきてビックリ。当時でさえ、すでにポケベル世代ではなかったわたしには「ポケベルか……」と遠い目だったのだが、現在となってはもう、「これ、何十年前の話だっけ?」といった距離感であった。

まあ、だからといって、作品自体の面白さが減じるわけでもないのだけれど。でも、いま似たようなものを作ったら、どんな風になるのかなあ。


それと、ENIX のほうでも実写系の ADV シリーズが何作か発売されていて、若き日の深キョン先輩とか、アイドルの方が出演していたりしていたのだけれど、PS2 の時代に廃れちゃって、残念無念。

いまも探せば実写の企画とか、あるのだろうけども、メンドい。




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